は え ぬ き じ ぞ う
生え抜き地蔵


生え抜き地蔵 天満神社のお旅所の傍らに「生え抜き地蔵」と呼ばれる地蔵尊が祀られている。また、天満神社のお旅所にあることから「御旅地蔵」とも呼ばれている。
現在は立派なお堂に納められお祀りされているが、明治中期頃まではお堂も無く、野中にぽつんと立っておられた。そのため「すすきの地蔵」とも呼ばれていた。
これまで、製作年代は定かでは無く、南北朝期から室町期の錫杖地蔵と考えられていたが、近年、南北朝時代の延文元年(1356)の文字が刻まれていることが確認され、稲美町で最古の石造物であることが分かった。平成13年(2001)の文化財修理事業時の調査で地上部の高さは1.5m程と確認されたが、下部は土中に埋まっているため全高は不明である。
この地蔵尊は掘り起こされる事がお嫌いらしく、この地蔵尊を掘り起こそうとすると決まって不思議な事が起るのだという。
噂では、これまでに何度かこの地蔵尊を掘り起こして地上に安置しようとしたところ、携わった人々が原因不明の死を遂げたという話も有り、近年でも、建替え工事中、工事に携わった人々が原因不明の急病になったという事実がある。また、この時、大量の一文銭が出土している。
他にも、この地蔵尊には不思議な話が伝わっており、久蔵という男がこの地蔵尊より石の玉を授かったという話もある。
平成元年(1989)7月20日、稲美町の有形文化財・彫刻に指定された。
お堂の前の鳥居も稲美町の文化財に指定されており、約800m北にある天満神社に正対するように建てられている。この鳥居は、素朴で古式な造りをしており、室町期から江戸期に移る過渡期のものと思われる。

生え抜き地蔵:兵庫県加古郡稲美町六分一(ろくぶいち)348

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2022.10.17 一部追記

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