じゃもちのいけ
蛇持の池


その昔、今の高取台中学の東に蛇持の上池、蛇持の下池という二つの池があった。この池は、灌漑用の溜池として池田村の田畑を潤していたが、池の主の大蛇が棲んでいると言われ人々から恐れられていた。
ある日、村人がこの池の傍を通った時、運悪く池の主の姿を見てしまった。村人は逃げるようにして村に帰ってきたのだが、あまりの恐怖で体の震えが治まらず間も無く息を引き取ったと言う。
今はこの池も埋め立てられ住宅地となっている。

余談ではあるが、落合重信氏によると、「ジャ(蛇)」とは粘土のことをあらわし、蛇持とは下に粘土層のある土地を示すのだという。
水漏れのする田の下に粘土を敷くことを蛇持(じゃもち)ということから、恐らくはこの池も水漏れを防ぐために粘土を敷くなどの土木工事が行われたことからこの名前がついたものと思われる。

兵庫県洲本市五色町鮎原小山田の小字に「蛇持」、岐阜県養老郡養老町に「蛇持」という地名があり、 岐阜県の蛇持も池に大蛇が住んでいたことに由来するという。

蛇持の池跡 : 兵庫県神戸市長田区宮丘町付近

参考資料 : 落合重信. ひょうごの地名再考 足もとの歴史発掘. 神戸新聞総合出版センター, 1988
田辺真人編. ながたの民話. 長田区役所, 1983 ほか

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