じ が み さ ま
地神さま


地神さま 派手な中古車屋の看板と消防器具庫に隠れるようにして「地神さま」は鎮座されていた。
五輪塔の残欠と思われる地輪の上に水輪が二つ重ねられ、その上に玉垣の柱石の残欠と思われる物が載せられ、それぞれがコンクリートで固められている。
地神さまのある這田(ほうだ)はかつて祝田郷(ほうだのさと)と呼ばれ、中世には旧公卿太政大臣久我氏の所領として足利氏時代の地頭職の記録が清水寺文書、吾妻鑑、久我家文書、東大寺文書等の古記録に記されている。
西這田村が出来たのはこの頃あるいはそれ以前まで遡ると言われ、村を拓いた先人を祀ったのがこの村の中心にある地神さまなのだという。
大正8年(1919)頃までは10坪(約 33.1m2)程の古墳と思われる小高い丘の上に五輪塔が祀られ、丘の上には雑木や雑草が生い茂っていたという。
江戸時代末期にその(古墳と思われる)小丘の地形を変えた事があった。この時、地神さまのタタリで村内に伝染病が大流行したという。
昭和初期、村民を末永く守護して戴く事を念じ、祈祷したうえでこの小丘のあった場所を平地に開発して、小丘上に祀られていた石塔を現在の消防器具庫の隣に懇ろに祀り直したという。
地神さまは今もひっそりと、しかししっかりと村の中心で人々の生活を見守っている。

地神さま : 兵庫県三木市別所町西這田

参考資料 : 福本錦嶺. 三木市の史跡と神社仏閣. 三木市老人会連合会, 1989

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