明治の頃の話という。ある年の1月31日、駒ヶ林村(現 兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町)の男が沖に船を出した。しばらく進むと、突然目の前の海上に大きな山のような物が現われた。驚いた男はその山を避けようと進路を変えるのだが、どうしたわけか、いくら船の向きを変えても目の前に山が立ちはだかる。何度かそんな事を繰り返した後、男は諦めてそのまま目の前の山めがけて突き進んで行った。するとどうしたことだろう、山はまるで雲か霞のように消えてなくなり、男は無事港に帰り着くことができたという。 そんな事があって以来、駒ヶ林村では(旧暦の)1月31日に海に出ると化け物に遇うといって船を出さなかったという。 伝承地 : 兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町
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