た か ぼ う ず
高 坊 主


「高坊主大明神」説明板 高坊主という妖怪は道の四辻などにいて、夜道を歩いていると突然目の前に巨大な入道(坊主)が立ちはだかり、見上げれば見上げるほどにそれは大きくなっていくというものである。
長野県安曇郡、岡山県、長崎県壱岐郡などでは「見越し入道」、愛知県南設楽郡では「入道坊主」などとも呼ばれており、四国では香川県木田郡や徳島県三好郡の山城谷などに高坊主が現れたという。
徳島の新浜に現われた高坊主は狸が化けたものと言われる。新浜にあった地切山(千切山)に住んでいた高坊主と呼ばれた狸は背の高い坊主に化けては人を驚かしていたという。
かつては月見の名所であった地切山も宅地造成によって消滅してしまい、今はひっそりと説明を記した看板だけが高坊主を伝えるのみである。

新浜本町二丁目の勝浦川両岸一帯は天保年間(1831~1845)の阿波の狸合戦の戦場であり、右岸に小松島の金長六百匹、左岸に津田の六右衛門六百匹が布陣。互いに死力を尽くしての戦いは三日三晩に及び、無数の屍が勝浦川を朱に染めたという。
勝浦浜橋の傍には「民話 阿波狸古戦場」の標柱が立てられている。

伝承地:徳島県徳島市新浜本町二丁目 勝浦浜橋の傍

参考資料:『阿波の狸の話』 笠井新也 著 徳島新聞社 発行 (1980)
現地解説板(阿波の狸奉賛会 設置)

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