俗 信


[食べ物]


【鰻の尻尾】 鰻(ウナギ)の尻尾は食べると頭が良くなるので子供に食べさせる。



【梅干し】 梅干しにカビが生える(或いは腐る)と身内に不幸が起こる。

備考:
各家庭で梅干しを作っていた頃、今の梅干しとは違って塩分濃度も酸度も高かったため、普通ではカビが生えたり腐ったりすることはそうそうある事ではなかった。そのため、滅多に起こらない事が起こったのは不吉な知らせである、縁起が悪いと考えられるようになったといわれている。
また、今の様に医療が発達しておらず、薬もないような時代においては梅干しは薬或いは薬代わりという存在でもあった。その薬代わりとも言うべき梅干しが傷むということは大変なことであったためとも言われる。
加えて、カビが生えたり、腐ったりする様な環境というのは人体にとっても良い環境ではないため、この様に言われるようになったともいう。



【梅干し】 梅干しにカビが生える(或いは腐る)と夫或いは父親が死ぬ。

備考:
上記参照。



【梅干し】 梅干しにカビが生える(或いは腐る)と死人が出る。

備考:
上記参照。



【梅干し】 梅干しが腐るとよくないことが起きる。

備考:
上記参照。



【梅干し】 人が亡くなると梅干しが腐る。



【梅干し】 梅干しを捨てるとバチが当たる。

備考:
古来より梅には霊力が宿ると考えられており、出雲地方や沖縄では神事で梅干しや梅漬けが神事に使われることもあるという。そのため、梅を粗末にする事は良くないと考えられた。



【梅干し】 梅干しを捨てると良くないことが起きる。

備考:
上記参照。



【梅干し】 梅干しの種を海に捨てると海が荒れる。

備考:
沖縄県八重山地方の俗信。



【梅】 梅を大量に捨てると死人が出る。

備考:
上記参照。



【お月見】 お月見にお供えしたものを食べると嫁に行きおくれる。



【お月見】 お月見にお供えしたもの(月の光を浴びたもの)を男性が食べると種なしになる。
そのため、お下がりは女性か年配の男性が食べる。



【キュウリ】 キュウリのへたを切り落としたら、切断面(切り落としたヘタと残りの実)をこすり合わせる。(母)

備考:
キュウリ切断すると維管束からアク(渋味成分)の蟻酸が出て来る。この時、へたと実の切り口同士をこすり合わせると、キュウリの中の維管束液の量が減少し渋味を低減させることが出来る。



【ぬかみそ】 ぬかみそにカビが生えると良くないことが起きる。

備考:
ぬかみそは毎日かき混ぜなければすぐにカビが生えてしまう。ぬかみそにカビが生えたということは、その家の嫁がまめに家事をしていないという事であり、そのようなだらしない嫁だと家庭内が荒れるということらしい。



【双子の卵】 卵の中身が双子(一つの卵に黄身が二つ入っている卵、二黄卵)の時は、一人で黄身をふたつとも食べてはいけない。もう一つの黄身は別の人が食べなければいけない。(祖母)

備考:
双子は縁起が悪いという俗信に関係があるのだろうか。逆に、卵の中身が双子だった時はいいことがあるという話もある。



【仏 飯】 お仏壇にお供えしたご飯を頂くと病気をしない、元気になる。(宮内様)

備考:
仏様の功徳を一緒に頂くという考えによる。



【味 噌】 味噌の味が変わると死人が出る。



【味 噌】 朝ご飯に味噌料理を食べるとその日一日運気が下がる。ただし味噌汁は食べても良い。

備考:
「味噌がつく」(失敗する、けちがつく、物事が順調に行かなくなる)という言葉に関係があるのか。



【茗 荷】 茗荷(ミョウガ)を食べると物忘れをする。

備考:
釈迦の弟子の一人に周利槃特(しゅりはんどく)という大変物覚えの悪い弟子がいた。周利は、自分の名前さえ忘れてしまうため、名前を書いた板を背負い、名前を聞かれたらそれを指さして見せていた。
そんな周利の死後、彼の墓の周りから見慣れない草が生えてきた。その草に周利が自分の名前を覚えられず名前を書いた板を荷っていたことに因み「茗荷」(名を荷う)と命名された。
その故事から茗荷を食べると物忘れをすると言われるようになったという。



【茗 荷】 茗荷(ミョウガ)を食べ過ぎると物忘れをする。

備考:
上記参照。



【茗 荷】 子供が茗荷(ミョウガ)を食べると物覚えが悪くなる。

備考:
上記の「茗荷を食べる(食べ過ぎる)と物忘れをする」という俗信に由来すると思われる。
京の僧侶、安楽庵策伝が著した『醒睡笑』(元和9年(1623)成立)には「振舞の菜に茗荷のさしみありしを、人ありて小児にむかひ、これをば、古より今に至り、物読みおぼえむ事をたしなむほどの人は、みな鈍根草となづけ、物忘れするとてくはぬ。」というくだりが見える。






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