で ん ぷ く じ の い け の お に の め ん
伝福寺の池の鬼の面


明治時代の初頭、西尻池村(現 神戸市長田区西尻池町)にあった伝福寺(田福寺)の境内にある池の底から青銅製の鬼の面が見つかるという事があった。
鬼の面がなぜ伝福寺の池に沈んでいたのかについては定かではなかった。
後に、この鬼の面は綺麗に磨かれて長田神社に奉納されたという。

余談ではあるが、この西尻池村にはかつて大日寺、田福寺、薬師寺、極楽寺、高福寺とひとつの村に五つもの寺院がひしめき合っていたことから、それぞれの檀家達の間には争い事が絶えなかった。そこで、村人達の提案により高福寺を村の中心の寺院と定め、大日寺、田福寺、薬師寺、極楽寺はそれぞれ高福寺のもとで協力することが取り決められたという。
今も高福寺(長田区西尻池町4)の西に大日寺(同区腕塚町1)、新湊川を挟んで東に極楽寺(同区苅藻通2)が残っているが、伝福寺、薬師寺は廃寺となり今は無い。

伝承地 : 兵庫県神戸市長田区西尻池町

参考資料 : 『ながたの民話』 田辺真人 編 長田区役所 発行 (1983)