あべのせいめいこうざぞう
安倍晴明公坐像(安倍文殊院 蔵)

安倍晴明公坐像 安倍氏の祖とされる安倍倉梯麻呂の創建と伝える安倍寺(崇敬寺)の後身、安倍文殊院に伝わる安倍晴明の坐像。
像は柔装束(なえしょうぞく)の束帯姿で、太刀を佩き、右手に笏(しゃく)を持つ。
檜材の寄木造りで、頭体を別材から造り、体幹部に前後ニ材を矧(は)ぎ、各部材に内刳(うちぐり)は施されていない。これらの構造技法や表現方法から江戸時代の前期、十七世紀頃の製作とみられている。

安倍文殊院 所蔵
(奈良県桜井市安倍山)