さ く ら や ま ち ょ す い ち の か っ ぱ
桜山貯水池の河童


人造湖としては姫路市最大の大きさを誇る桜山貯水池は、日本製鐵広畑製鉄所の保安用水を確保するため昭和15年(1940)に着工され、戦争による工事の中断などを経て昭和37年に現在の規模になった。
ダム湖周辺は雑木林や竹林が多く、昭和62年(1987)頃より県と姫路市により周辺の整備が行なわれるまでは、戦時中の防空壕などが残っていた。
このダム湖の湖畔で河童を見たという話がある。目撃者の話によると強烈な臭いがしたといい、水の腐ったような、ドブ川のような臭いだったという。

ダム湖(人造湖)に河童が出るという話は寡聞にして初耳で、非常に珍しいと思われる。
河童の移動に関する話はいくつもあり、太古、中央アジア、タクラマカン砂漠を流れるヤルカンド川の源流より河童族の首魁の一人、九千坊が九州の球磨川に移住した話に始まり、加藤清正の逆鱗に触れ球磨川に住めなくなった九千坊一族が筑後川へと移住した話、水神が江戸に祀られたことにより九千坊一族が江戸へと移住する話などがある。また、九千坊に破門された河童達が日本各地の川に散って行ったという話もある。
この人造湖に棲む河童も何処かの川や池から移り住んできたのかも知れない。

桜山貯水池の東方には「上池」という心霊スポット(注1.)と呼ばれる池がある。桜山貯水池の河童はこの池から来たのかも知れない。

少し話が脱線するが、河童は水の神とも言われていることからか、各地のダムには河童をモデルにした像やオブジェなどもある。
(定山渓ダム(北海道)下流園地の河童像、相俣ダム(群馬県)のカッパ広場とカッパ地蔵、長谷ダム(福岡県)の送水口の蓋の河童像、青方ダム(長崎県)の河童像など)

桜山貯水池 : 兵庫県姫路市太市中

注1. Black Velvet氏によると、釣り人がこの池で人間の髪の毛を釣り上げたことが何度かあったという。真偽については不明とのこと。

管理人採話 : サト様よりお聞きした話


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