極 私 的 覚 書 [伍]



令和5年(2023)10月11日、奈良女子大と大阪市立自然史博物館の研究チームは邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向遺跡で3世紀後半の祭祀用とみられる土器などが出土した穴からチャバネゴキブリの一部(前胸背板(ぜんきょうはいばん)の一部)を検出したと発表した。
平成30年(2018)の調査時に穴から採取した土壌の水洗選別を実施し、チャバネゴキブリの破片を発見、模様の特徴からチャバネゴキブリと同定した。
チャバネゴキブリはアフリカ北東部原産で、これまで江戸時代末期に貿易を通じて日本に入ってきたとする説が一般的であったが、近年はアジア原産ではないかと考えられていた。

奈良・纒向遺跡でチャバネゴキブリの一部検出 世界最古の可能性. 毎日新聞. 2023年10月11日
世界最古のチャバネゴキブリ化石、奈良の纒向遺跡で発見. 日本経済新聞. 2023年10月12日
邪馬台国のゴキブリ? 奈良・纒向遺跡で世界最古のチャバネゴキブリ出土. 産経新聞. 2023年10月12日 ほか



創業者のジ○ニー喜多川元社長による性加害問題を受け、ジ○ニーズ事務所は令和5年(2023)10月17日「SMILE―UP.」に社名変更した。それに伴い、子会社が名称変更するなど関連するものの名称の変更は少なくとも13に及び「ジ○ニーズ」や「J」という言葉が次々に姿を消していった。
そんな中、千葉県館山市の洲崎神社(すさきじんじゃ/すのさきじんじゃ、同市洲崎1344)境内にある石碑が話題となっている。
同神社の境内に祀られている稲荷神社に「令和元年房総半島台風被災 洲崎稲荷神社鳥居竣工記念碑」(令和2年3月建立)があり、その義援金奉納者の筆頭に「東京都港区 株式会社ジ○ニーズ事務所」と刻まれているため、撤去するか否かということになった。
令和元年(2019)9月の台風15号で、同神社は大きな被害を受けた。その2週間後、同事務所のタレント8人が炊き出しを実施、その際、同事務所より寄付の申し出があり、寄付金は他から寄せられたものと共に全壊した稲荷神社の鳥居の再建に使われ、記念として支援者の名前が刻まれた碑が建てられた。
同神社の宮司は当時の事を振り返り、感謝の言葉と共に、氏子との話し合いで今後どうするかと言う話になったが、個人の気持ちとしてはこのまま残していきたいと語っている。

ジャニーズ事務所の社名変更 思わぬところに波紋…記念碑の名前どうする?. 日テレNEWS NNN. 2023年10月18日
「ジャニーズ」残された場所は 洲崎神社「事実は残したい」神戸市「貢献していただいた事実は事実」. スポニチ Sponichi Annex. 2023年10月18日 ほか



札幌市豊平区西岡の地名の由来。
西岡は明治初頭頃には焼山(やけやま)と呼ばれていた。これは開墾の火が周辺の森に飛び火して山火事を起こした事が度々あり、それを遠望した和人(※1)が付けた地名であると言われている。
明治22年(1889)、福井県からの入植者が開拓を開始、月寒村の一地区として始る。
明治35年(1902)、月寒村、豊平村、平岸村の3村が合併し豊平村となる。焼山はこの豊平村の一部となった。
明治42年(1909)、それまでの「字焼山」を「字西山」に改称。
昭和19年(1944)、「字西山」かを「西岡」に改称。
昭和36年(1961)、札幌市と豊平町との合併により現在の豊平区となった。
昭和47年(1972)、札幌冬季オリンピックの開催に伴い道路が整備され、住宅地として急速に開けていった。

西岡4条8丁目に鎮座する西岡八幡宮は、明治23年(1890)に兵庫県から入植した森金蔵が開拓の守護神として焼山番外地に祠を建て、郷土の八幡神社の御分霊を奉齋したことに始まる。
西岡公園内の焼山(標高261.8m)に「焼山」の名前を留めている。

※1 アイヌ以外の日本人または大和民族が自分たちをアイヌと区別するために用いた自称。


湊川公園の大楠公(楠木正成)像の都北には聖徳太子像が立っていた。
大正10年(1921)、兵庫船大工町の篤志家岡田磯八が聖徳太子像を建立し神戸市に寄贈。大阪の高尾銅器合名会社がその製造に当たり、馬上で剣を握る姿は、蘇我馬子に与して物部守屋の軍と戦う若き太子の姿を現していた。
昭和20年代末頃、銅が高値で売れることから太子像の剣が盗難に遭う。
平成7年(1995)の阪神・淡路大震災で太子像は倒壊、現在は馬像のみが残っている。


「パワースポット」という言葉は、当時“超能力少年”として一世を風靡した清田益章が作った和製英語という。
昭和50年(1975)頃より、清田益章が「大地のエネルギーを取り入れる場所」として「パワースポット」という語を使用、1990年代前半になり「パワースポット」という言葉が巷間に広まったといわれる。




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